前回は、斜めフレーミングについて、著者なりの考えを纏めてみました、、、「斜め」は、見た目に非常にインパクトがあります!写真を見た人は、それに意識を奪われてしまいます、、、それ故、必要なときに使用するのがベストだということです。
今回の話しでは、斜めフレーミングは、邪魔になってしまいます、、、
お話しは、約4年前、その9月から、本格的に、ポートレート撮影を始めたころ、、、
9月にキヤノン大撮影会があり、10月にヨドバシ大撮影会がありました。その時の、フォトコンテストで、キヤノンは全滅!ヨドバシは、特選を戴きました。キヤノンのときも、自分では、良い写真だと思っていたのですが、佳作にも入らなかったのが現実であり、そこで、何が違うのか、何度も比較しました、、、
そして、得た結論は、「立体感」!
そこから、立体感のある写真を撮ることを、常に意識してきました!
後日、可能であれば、「立体感」ということで、投稿したいと思いますが、今回は、雨天での撮影と立体感について、書いてみます、、、
「雨の撮影」と言えば、「レインフラッシュ」を思い浮かべる方が多いと思いますが、著者は、違う視点で、「雨の日のポートレート撮影」(雨ポ)を楽しみたいと思います、、、
写真に立体感を出したい場合、天気の良い日は、影も出て、比較的、立体感を表現し易いのではないでしょうか、、、
一方、曇天は、柔らかい光が射して、モデルさんの肌を綺麗に表現し易いですが、ストリート撮影などでは、少し工夫をしないと「立体感」を出せないのではないでしょうか、、、
そして、雨のストリート撮影について、、、
当然、空は曇り、昼でも、全体的にやや暗っぽく、光はフラットなので、影は出ず、立体感のある撮影は、工夫が必要です。
モデル:櫛枝香緒里 @自由が丘
(Olympus M5-II、単焦点レンズ:換算35mm F1.8)
出来るだけ、奥行き感が出るように撮りましたが、フラット感は否めない結果です、、、
近づいて、背景をぼかして、少し立体感を出すことが出来ました。もう少し解釈すると、背景の建物が白いこと、手前が暗いことが、遠近の錯覚を生んでくれています。彩度の高い色や暗い色は手前に見えて、彩度の低い色や明るい色は奥に見えるという遠近法です。
もうひとつ言えば、写真を見る人は、一般的に、白い部分や明るい部分に注目する傾向がありますが、この写真は、背景の白い建物の所に、モデルさんの顔があり、自然と、モデルの表情に目が向く写真となっています。
考え方を変えて、立体感が出にくいならば、初めから、フラットな場所で撮影をしては、、、
どうでしょうか、、、
自由が丘のように、おしゃれな店があれば良いですが、、、
もう一度、立体感をどう表現するか考えてみましょう、、、
レオナルド・ダ・ヴィンチは、「最後の晩餐」で「一点透視図法」を、、、「モナリザ」で「空気遠近法」(遠景が、空気中の水蒸気などで霞んで見える傾向にあることを利用した表現)を利用して、絵画を描いている。
この写真は、ガード下の境目の地点で撮影している。ガード下の暗い場所から、明るい方向に向かって撮影した。明暗差を利用して、光を生み出すという魔法を利用した訳です。通路と両側のビルが、一点透視図となって遠近を表現しており、更に、水蒸気(高湿度)が、空気遠近を表現しています。
少し歩いてもらって、動きのある一瞬を捉えて、何気ない雨の日のひと時を写真にしました。
こういう雨の撮影、いかがでしょうか、、、
それでは、この辺で、、、