Myポートレート写真&カメラ10年の歩み

2011年6月から始めたぼくの「趣味の写真」は今年で丸10年になり、一区切りをつけて、昨年夏から動画撮影もスタートし、新たな10年は「趣味の写真&動画」を楽しもうと思っています!

コロナ流行により在宅時間が増えたので、この10年を振り返ってみようと思います。「徒然ふぉとなび」の通り、徒然に文を綴っていきたいと思います。あいにく文を書くのは下手なのでご容赦ください。

2011年6月に初めてのデジタル一眼カメラ「オリンパス」ミラーレス一眼カメラPENシリーズを購入しました。オリンパスは写真教室も充実しており、無料の一眼カメラの基礎講座に参加して「絞り」などを勉強しました。以前から安価なパンフォーカスなフィルムカメラで記念写真を撮っていたのですが、α7000の時も標準キットレンズのみで全てプログラムモード、ただシャッターを押すだけでした。

8月にオリンパス写真教室「人物写真講座」(土屋勝義先生)に2回参加して、「ポートレートの楽しさ」を知り、以後、ポートレート撮影を極めていこう思いました。と同時に、当時のオリンパスPENでは、オートフォーカスが遅くて、瞬発力を要するポートレートには不向きであることを知り、初めての一眼レフカメラ・ニコンAPS-CセンサーのD7000を購入しました!

10月に、腕試しに、キヤノンとヨドバシカメラの大撮影会に参加して、ヨドバシカメラで「特選」(No.2)を受賞!その時の指導先生が、山岸伸先生でした。9年後の2020年に山岸伸先生写真展の横で写真展示をすることになるのですが、この受賞は、そのための運命であったと感じます。先生にこの受賞のお礼を言って、facebookのお友達になって頂きました。以後、写真撮影に対する心構えや基本は、山岸伸先生の写真展、イベントなどの参加で勉強しました。

自分へのご褒美に翌年3月に発売されたフルサイズセンサーのニコンD800を購入しましたが、高画素であることで高感度耐性が非常に悪くISO800でも暗部にノイズがあり、色に濁りがありました。Macの能力不足やハードディスクの買い足しなど、ポートレート中心のカメラマンには不向きでした。

とは言え、D800(レンズ:70-200mm F2.8)で、京都舞妓大撮影会で上位入賞(準特選)しました。一瞬を捕らえることに成功したのです。オートフォーカス(AF)の精度はD7000の倍程度は良かったのです。もともと位相差方式のAFは、早いけど「ややピン甘」になり易く、D7000で最初はジャスピンは20%程度でした。シャッターを切る間に指を巧妙に動かして何度もピントを合わせ直すことでジャスピンは40%程度になっていました。カメラをD800に変えただけで、ジャスピンが70%程度まで向上しました。

2013年11月に発売されたニコンDfを購入しました。画素数が1625万画素で高感度耐性が高く、高ISOでも色の濁りもノイズもない安定した写真が撮れました。マニュアルモード+AUTO ISOにして絞りとシャッター速度の調整だけで撮影できました!

2015年に山岸伸先生のイベントで先生がオリンパス社OM-Dシリーズで撮影しているのを知り、OM-Dを購入しました。ストリート撮影では、出来るだけ小型のカメラで撮りたかったからです。翌年2016年夏に右目を悪くして、目を大切にするためにファインダーの使用を止めました。そういう理由で非常に気に入っていたニコンDfなどのニコン製品を手放して、オリンパスOM-Dで全てを撮影するようになりました。

オリンパス社OM-Dシリーズは、ポートレートにも何不自由のない高速AF、ハイライトやシャドウのラチチュードを有し、かなり露光不足の写真でもRAWデータから露光調整すれば素晴らしい色再現を保証してくれました!さすがに4/3センサーなので高感度耐性は不十分でしたが、階調の広さはフルサイズと遜色ないのではと思われました。

しかしながら、ヨドバシカメラ大撮影会に参加したときに、オリンパスOM-D E-M1-II+40-150mm F2.8PROを液晶画面を見ながら撮影するのですが、保持するのが難しくフレーミングが安定しませんでした。そのような頃に、ある日、山岸先生から「下手になったね」と励ましの言葉を頂きました!写真界の大先生から、「上手い」とか「下手になった」とかと声をかけて頂けることがどれだけ幸せなことか!

Twitterなどのタイムラインに流れる写真、「いいね」が沢山つく写真、みんなが褒める写真、一部で上手い思われているカメラマンの写真など、毎日見ているうちに自然と影響を受けていたことに気づき初心に戻ることにしました!一から自分の写真を撮ることに集中しました。そして、、、

2018年秋にヨドバシカメラ「審査員賞」、2019年夏に念願のヨドバシカメラ「最優秀社長賞」を頂きました!参加者は1000名を超えました。2019年秋に「審査員賞」と「入選」、同秋のヨドバシ舞妓撮影会でも「審査員賞」を頂きました。全てオリンパスOM-D E-M1-II+40-150mm F2.8PROを液晶画面を見ながら撮影したものです。

カメラとレンズはあくまでも道具であり、これを使いこなせば、自分の撮りたい写真に集中できるのですね。

そして、2020年初春に山岸伸先生から連絡がありました。

何か問題でもあったのかと恐る恐る先生のスタジオに伺いました、、、すると「写真を展示してくれないか?」と、、、これが、先生の写真展「瞬間の顔Vol.12」の横で、2020年7月(オリンパス東京)、8月(オリンパス大阪)に開催された「FOCUS展」でした。詳細は下記リンクを見てください。

【第6回 FOCUS展】 山岸伸先生プロデュース 永野剛氏・前田佳宏氏 ポートレートふたり展

出展者インタビュー、出展者プロファイル、先生推薦文

2013年5月からTwitterを始めたときに、「美を追求するフォトグラファー」をキャッチフレーズにしました。世の中には、悲惨なことや汚いことが溢れています。そのような世界は気を許せばいつでも襲いかかってきます。だからこそ、自分は美しいものや美しく撮ることを基本としています。物を撮ることと人を撮ることは大きな違いがあります。人を撮るときは写真の中の被写体にエネルギーを注ぎ込みます。写真を始めて暫くして知り合ったプロ写真家がいました。少し上手くなったらスナップ写真を教えてもらおうかと思っていました。ところがある日の朝お亡くなりになりました。その方のSNSを訪れるとヘッダー写真に写っていた被写体にエネルギーが感じられませんでした。フィルムであろうがデジタルであろうが、カメラで撮る写真は何もないものから被写体を創り上げるコンピューターグラフィックスではありません。被写体であるその人に注がれ反射した光子がカメラ内のフィルムや画像センサーに辿り着いた結果です。それは、単なる物やデータではなく、その人の分身を表しています。だからこそ、人を撮るときは、その人が幸せになるように、元気がでるように、エネルギーを与えられるようにシャッターを切るようにしています。

カメラは、今、とても素晴らしい性能を持っています。一眼カメラであれば、誰がシャッターを切ってもいい写真、綺麗な写真が撮れます。誰かが苦労をして素晴らしくフォトジェニックに創り上げたものをカメラで撮れば、「素晴らしくフォトジェニック」な写真が撮れます。自然が創り上げた素晴らしく雄大な景色をカメラで撮れば、「素晴らしく雄大」な写真が撮れます。開放F値の小さいレンズを取り付けたカメラで撮れば、「素晴らしく綺麗なボケ」の写真が撮れます。今はデジタルの時代であり、フォトショップなど編集アプリは高性能です。編集アプリで高彩度な写真にすると刺激の好きな若者に受けます。まだ一般には認識されていない映画などに使用されるようなティール&オレンジ系に編集すると写真の色合いがちょっと特殊で凄いねって言われるかもしれません。これからは安価な「AI編集アプリ」で肌の処理や背景の空など思い通りです。そこに大したオリジナリティやクリエイティビティはありません。カメラで撮ったものは写真です。一眼カメラで撮った写真が作品になるわけではありません。

ぼくは、作品を撮りたいと思い「趣味として」の写真を始めました。写真なら、フィルム時代からもう何年も記念写真を撮っていました。記念写真でも背景や周りの状況を確認しながらシャッターを切り、膝を落としてアングルを考えてシャッターを切っていました。でも、それらは、ぼくにとっては単なる記念写真です。もちろん大切な思い出の記念写真です。

今年から、「絵画を画く様に撮るポートレートフォトグラファー」をキャッチフレーズにしました。FOCUS展で展示する栄誉を頂いたものの、正直に言うと、自分の写真の「良さ」ってなんだろうか分からなかったんです。自分がこれが「良い」と思ってシャッターを切るのですが、それが何かは分かりませんでした。ただ、迷いなくフレーミングを決めて光をよく見てシャッターを切っています。FOCUS展を見て頂いた元某インクジェット用紙社長から「絵心のある」写真と感想頂きました。ある方は、「楽しそう」と感想頂きました。どちらも初めてそういう感想を頂きました。

これらの意味を何ヶ月も考えた結果、自分が「絵を画く」としたら、こんな絵を画くだろうなという写真を撮っていることに気がつきました。写真は単純に撮ると「いろいろなもの」が一緒に写りますが、「絵を画く」ときに余分な「いろいろなもの」は画きません。画きたいものや「何かを表現するために必要なもの」や「アクセントになるもの」しか画きません。だから余分な「いろいろなもの」をフレームしないように、「何かを表現するために必要なもの」や「アクセントになるもの」をフレームするようにフレーミングを決めていたのです。だから、ぼくの写真は単純で絵画のようです。

そして、前述したように「エネルギーを注ぎ込んだ」被写体は非常に活き活きとして楽しそうに見えたので思わず、そう感想して頂いたのだと思います。(特にFOCUS展に展示した写真は明るい雰囲気のものになっていました)

ぼくが撮る写真は、絵画を真似ているわけではなく、自分が絵画を頭の中に画きながらフレーミングを決め、光を読んで、瞬間を創り上げ、エネルギーを注ぎ込むように心を込めて撮っているのだと分かりました。

昨年夏より、動画を始めました。さらに写真に磨きをかけながら動画の絵作りに活かしながら趣味を楽しみたいと思います。

2021年6月 ひーろ

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